♭4


“河本VS郡山”

「あんなー、タク。」
「ん?」
「お前んとこの神原ってさー、お前から見てどんな奴?」
「へ?なんで?」
「いや、なんとなく。(ホンマはそう訊くように頼まれてんけど)」
「んー・・・なんか頭いいんか悪いんかわからん感じやなぁ。喋っとるとなんかアホの子っぽいけど、見た目賢そうな。」
「ふーん、他には?」
「あー、あいつはなかなか努力が報われへんなぁ・・・いつもいっぱい練習しとんのに、ちょっと空回りしとう。何でやろなー。」
「・・・報われんくて空回りってとこは激しく同意やわ。」
「ははっ」
「なー、そんなんやなくてさー、もっとこう、可愛いとか気になるとか・・・」
「ん、まぁ普通に良い子やで?」
「うーん・・・そか・・・(これ報告したら少しヘコむかな)」
「・・・なになに、もしかして・・・」
「な・・・何?(ばれた!?)」
「しょーへー、神原のこと好きなん!?」
「・・・へ?」
「なんや、違うん?なんか色々聞いてくるからもしかして、って思ってんけど。」
「ちゃうちゃう、ホンマなんとなくやって。」
「そうなん?でもしょーへーって神原とよう一緒におるよな。」
「まぁ、そやけど・・・(てかお前の事で相談されとんねんけどな)」
「実は神原、お前の事好きなんかもな♪」
「いや、それはないわ。」
「・・・よくそんな即答できるなぁ、結構お前らいいと思うけど。」
「・・・いやいや、ナイナイ。」
「そうかー?」
「当たり前やん。だってそんなん・・・」
「ん?」
「・・・なんでもないわ。」
「?」
「よしっ、じゃあちょっと出かけてくるわー。」
「おー、ついでにジュースー!」
「アホか。職員室に行くだけやって。」
「おー、いてらさー」
「んー」



「・・・そんなん、あいつはお前しか見とらんのに、俺が入り込む隙間なんてあるわけないやろ。」


浮雲ラプソディー



別名 浮雲セレナード





♭5


“with 河本”

「明日やな、昇段審査。」
「あ、お疲れ様です。・・・はい、明日です。」
「なんや、緊張しとん?」
「・・・してます。」
「おー、あかんで、今からそんな力いれとっても。緊張するなとは言わんけど、しすぎもあかんで?」
「はい、わかってはいるんですけど・・・」
「ん、まぁ気持ちはわかるけどな、俺もめっちゃ緊張したし。でもま、神原やったら大丈夫やって。」
「・・・」
「・・・神原、こっち見てー」
「?」
「だーいじょーぶやって。」


「お前ならできる。やから自信持てよ。」

「・・・!!」
「・・・ん?何か変なことゆーた?」
「いっ、いえ!・・・あの!ありがとうございます!!」
「おー、どーいたしまして♪元気なった?」
「はい!あ、あのっ、頑張ります!」
「その意気その意気♪」
「ちょー、河本ー」
「なにー?・・・じゃ、ちょっと行ってくるわ。自信持って頑張ってな!」
「はいっ!」


「・・・・・・」

「(うわー!うわーー!!ちょ、やばいやばいやばい!!うわー・・・)」

『お前ならできる。自信持てよ』

「(あんな真っ直ぐな眼、練習中以外で初めて見た・・・)」

「(・・・めっちゃきた、かも。)」




「・・・・・・顔、アツ。」


浮雲ラプソディー







始まりの日





♭6


“with 郡山”

「今から言うこと気にしないでくださいネー」
「ん?うんわかった。」
「郡山さん、好きです。」
「・・・は?」
「うーん、違うなぁ・・・郡山さん。」
「何?」
「ずっと、好きでした。」
「・・・何。」
「うーん、これも違うー・・・」
「いや、さっきから何なん?」
「練習。先輩に告白するためにー。」
「お、言うんか?」
「まだ・・・。でもっ、一応練習はしとこうと思いまして!」
「・・・何で俺相手に・・・」
「だって他に知ってる人いないんですもん。」
「部活の子とかは?」
「一人だけ、話しましたケド、そんな練習とか・・・絶対無理。・・・郡山さん、付き合って下さい。」
「いいですよ。」
「もー、邪魔しないでくださいよう。」
「いや、まず俺の名前使うなや。」
「なんかリアリティが欲しくて。」
「いらんわそんなリアリティなんか。」
「郡山さん、私と付き合ってみませんか?」
「あのね。」
「私と付き合え郡山ー!!」
「だーかーらー!!」


浮雲ラプソディー